閉塞感のある日本経済を打開したいと願うのは、大企業ばかりではありません。むしろ中小企業のほうが切実です。しかし現実には、企業間や地域間の格差は広がる一方で、「このままでは地方が駄目になってしまう」という声も聞かれます。公共投資に依存しない自主型の経済構造への転換、すなわち地域再生への取り組みもその一環です。
たとえば、地域資源を活用した新産業・新事業の創出や、まちづくりがあります。「中小企業地域資源活用プログラム」は、地域に眠る産業資源を掘り起こし、地域の熱意と創意工夫で、消費者に強く支持される新サービスや新商品づくりを応援しようという制度で、工業技術・農林水産物・観光などの分野で向こう5年間で1000件の創出を目指しています。
なかでも観光は関連産業の振興や雇用の拡大、地域の活性化に大きな経済効果をもたらすといわれています。2008年10月に観光庁が新設された背景もそこにあり、国を挙げて“地域が輝く「美しい国 日本」”の実現を目指しています。この観光立国政策で注目したいのは「地域住民が誇りと愛着を持つことのできる活力に満ちた地域社会を実現」にあります。「観光ルネサンス補助制度」や「観光地域づくり実践プラン」など支援体制も充実しており、実際に各地で魅力的な観光地づくりが行われています。そうした取り組みの事例は観光庁発行の「地域いきいき観光まちづくり―100―」や「同2008」に詳しいが、ここでは、「地域いきいき観光まちづくり2008」で取り上げられた中部地域を紹介します。
【愛知県】
日間賀島(愛知県南知多町)
名古屋(愛知県名古屋市)
【静岡県】
伊東(静岡県伊東市)
【三重県】
鳥羽(三重県鳥羽市)
【岐阜県】
妻籠・馬籠(長野県南木曽町、岐阜県中津川市)
高山(岐阜県高山市)
白川郷(岐阜県白川村)
【長野県】
飯田(長野県飯田市)
立山黒部アルペンルート(富山県立山町、長野県大町市)
白馬(長野県白馬村)
妻籠・馬籠(長野県南木曽町、岐阜県中津川市)
*中小企業ビジネス支援サイト「地域資源活用チャンネル」
http://j-net21.smrj.go.jp/expand/shigen/index.html
*観光庁ホームページ「観光地づくり」
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/